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おばあちゃんの誕生日。

今日は2年前になくなったおばあちゃんの誕生日。
会社帰りにおばあちゃんが大好きだったスイートポテトと
バラの花を買って帰った。

おばあちゃんの存在。

私は生まれたときから家の中におばあちゃんがいるのが
当たり前で、おばあちゃんがなくなるまでずっと一緒だった。
今、思い返せば小学校のころはしょっちゅうおばあちゃんの部屋に
行って一緒に寝たな。
ハチ公物語も一緒に部屋で見てた。

けれどもいつごろかな、だんだんおばあちゃんと自分の生活リズムと
テンポがあわなくなってきて、社会人になってからは一緒に
2人家にいても、私がいらいらした雰囲気を作るからあまり話
かけてくれなくなってた、と思う。

おばあちゃんの誕生日にスイートポテトを買ったりバラの花を
買って飾ったり、今更そんなことをするぐらいならどうして生きている
ときにもっと優しくできなかったんだろう。
そうしてもっとおばあちゃんの話に耳を傾けなかったんだろう。
どうして淋しがっているおばあちゃんを知っていながら突き放すような
態度ばっかりとったのだろう。
死んでからずっとそのことを考える。

今頃になっておばあちゃんが親しくしていた人たちから良くきく話。
「あんたのおばあちゃんはそれはもう、あんたの話ばっかりで
ほんまにかわいくて仕方なかったみたいやねえ。」

あんなに冷たい孫だったのに。
すっごいひどいこといっぱい言ったのに。
そんな孫でもまだかわいいと思っていてくれたことを思うと
なんとも言えない胸が締めつけられるこの気持ち。

亡くなる数週間前に2人で一緒に行った住吉神社。
久しぶりにおばあちゃんの歩調に合わせてみると、私にはとても
ゆっくりだったけどおばあちゃんには普通以上の早さだったことに気がついた。
もっと早くに気付いていれば。
いろんなことにもっと早く気付いていれば。
私もおばあちゃんも傷つかずにすんだのに。

今日は久しぶりにおばあちゃんのことを想って眠ろう。
by eikoeiko-ktmr88 | 2010-05-17 22:57 | ひとりごと。